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Showing posts from October, 2023

第73回 「危険な」中国周辺での軍事接近遭遇事案は米側に責任がある。中国は自国を正当に防衛しているだけ、と堂々と主張するCCPだが、国際空域、海域という概念は希薄なようだ。

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  第73回 南シナ海上空の中国軍機による「危険な」インターセプトは米側の虚偽の宣伝である。中国軍は正当防衛で自国領空を守っているにすぎないという一方的な主張は受け入れられるものではないのに、まったく意に介しないCCPの思考にはバランス感覚はないようだ。 ご注意 以下はCCP子飼いのプロパガンダ紙環球時報英語版の社説を翻訳したものです。文中の意見主張は当ブログのものではありません。 米 軍が10月26日公開した、南シナ海上空を飛行中の中国軍戦闘機と米軍爆撃機が「衝突の危険がある」との最新映像は、いわゆる危険なインターセプトをめぐる米国の憶測の背後にある真実を明らかにした。米インド太平洋軍によると、38秒間のビデオには、中国の瀋陽J-11が10月24日夜、B-52爆撃機の10フィート(3メートル)以内を "安全でない、プロフェッショナルでないやり方"で飛行している様子が映っているという。インド太平洋軍はまた、中国パイロットが「稚拙な操縦をした」とし、「両機が衝突の危険にさらされた」と述べた。アメリカのビデオが公開される数時間前に、中国が南シナ海の米軍に接近し、中国軍による通常の訓練を妨害するビデオを公開したばかりだったことを考えると、インド太平洋軍はおそらく激怒し、反論し、中国を中傷し続けたのだろう。 アメリカの虚偽の主張はまったく通用しない。少しでも専門的な知識があれば、PLAのパイロットの夜間インターセプトが見事な飛行技術を示していることがわかる。さらに重大なことは、アメリカは言及していないが、アメリカのB-52は核弾頭を搭載できる戦略爆撃機であり、通常の爆撃機とは違うという事実である。なぜ南シナ海に現れたのか?中国側に夜間の緊急迎撃をさせるようなことをしたのか?2015年に2機のB-52戦略爆撃機が中国の南沙諸島の隣接空域に無許可で侵入し、後に国防総省が特別声明を出した。B-52の南シナ海への出現も、その後何度も国際的な注目を集めた。米軍はそれを鵜呑みにしただけでなく、中国側の不当なインターセプトを非難した。米軍の中国周辺での近接偵察による「危険な遭遇」に関して、危険状況に対する米軍の本当の懸念は、危険を誇張することへの関心のほうが高いことが見て取れる。 米メディアでさえも、アメリカは現在、このようなビデオ公開にますますオープンになってきてい

第72回 中国の軍事力拡大に脅威を感じるのは自らに悪意があるためだと説明する驚くべきCCPの考え方。

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  第72回   中国の軍事力拡大に脅威を感じるのは米国に邪悪な動機があるからだ、脅威を煽っているのは米国だとする、理解に苦しむCCPの考え方。これでは世界に通用しないことがわかっていないんですね。かつてアメリカの核兵器は悪だが、ソ連の核兵器は善だとまともに信じる人がいましたね 。  ご注意   以下はCCPの御用新聞環球時報英語版の社説を翻訳したものです。文中の主張や意見は当ブログのものではありません。 PLA Photo:VCG 中国の軍事力に「脅威」を感じるのは悪意ある者だけだ  グローバル・タイムズ社説 掲載 2023年10月20日 11:56 PM 米 国防総省(DoD)は20日、「中華人民共和国に関わる軍事・安全保障の動向」と題した年次報告書(中国軍事力報告書)を議会に発表した。2000年以来、米国防総省が毎年報告書を発表していることは、中米関係に詳しい人なら誰でも知っている。この報告書は基本的に、出所不明のメディア報道を含む公開情報を「年間中国脅威論集」にまとめ、議会に予算を要求し、同盟国を欺いて米国の兵器を買わせるのが目的だ。報告書のプロフェッショナリズムのレベルが想像できよう。 報告書は大きく3部に分かれる。第1に、中国の軍事力を根拠なく評価している。第2に、過去1年間の中国の軍事活動を選択的に誇張している。第3に、中国の軍事的意図を歪曲し、推測している。今年の報告書には、米国との軍事的対軍事的コミュニケーションに対する中国の「抵抗」についての不満という項目が追加された。 これらの要素を組み合わせて米国は、中国の軍事力が急速に増大し、軍事行動が攻撃的になっており、「軍事的野心」の透明性が不十分だとの恐ろしいイメージをでっち上げようとしている。報告書に書かれた中国軍に関する悪意ある憶測や中傷はすべて、中国の軍事状況の現実からかけ離れており、むしろ米軍自身の反映に似ている。 国防総省の報告書は常に、中国の核戦力の近代化に焦点を当て、台湾海峡の状況について根拠のない憶測やコメントをする。最新版の報告書で、国防総省は2023年5月時点で中国が500発以上の運用可能な核弾頭を保有していると推定しており、これは従来の予測を上回る勢いであり、中国は2030年までに1000発以上の運用可能な核弾頭を保有するだろうと主張していることが注目に値する。2020年報告書で

第71回 台湾初の国産潜水艦完成を見て、冷笑する中共だが、抑止力の着実な整備に警戒心もあるはず。

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第71回 台湾の国産潜水艦建造を見て、台湾のねらいは不発に終わると冷笑する中共 ご注意  以下は中共のプロパガンダ機関環球時報英語版の社説を翻訳したものです。文中太字は当ブログによるものですが、見解は環球時報のもので当ブログのものではありません。島、島とうるさいですね。 潜水艦でPLAを阻止できると考える台湾島は「白昼夢」を見ている 中国人民解放軍(PLA)の太平洋進出を阻止しようとする台湾 島 の潜水艦配備計画は白昼夢である、と台湾 島 初の「国産」潜水艦の進水式を前に、専門家は月曜日に述べた。 潜水艦命名式と進水式が木曜日に高雄で行われると、高雄のメディアは月曜日に報じた。 この潜水艦は2024年に 島の 海軍に引き渡される予定だと、 島の 「固有」潜水艦計画のリーダーである黄樹光氏は語った。黄氏はまた、2025年までに3隻、2027年までに4隻の「固有」潜水艦の建造を終えたいと考えているという。 黄氏は、 島の 潜水艦部隊は 島の 南西部、南東部、東部海域、蘇澳と日本の与那国島の間の海域に配備され、第一列島線から太平洋へのPLA軍のアクセスを遮断し、PLAによる台湾 島 包囲を不可能にすることを目的としていると主張した。 この計画は、武力による統一に抵抗しようとする台湾 島 の幻想に過ぎないと、北京在住の軍事専門家(匿名希望)は月曜日、環球時報に語った。 同専門家によれば、PLAはすでに台湾 島 全域に多次元的な対潜ネットワークを構築済みで、空中にはY-8固定翼対潜哨戒機とZ-9艦載対潜ヘリコプター、海面には対潜能力を持つコルベット、フリゲート艦、駆逐艦、そして海中には潜水艦が配備されているという。 台湾 島 周辺でのほぼ日常的な演習では、これらPLAの対潜部隊の一部が台湾 島 から頻繁に目撃されている。 紛争が勃発した場合、台湾 島 の潜水艦はPLAに容易に探知され対処され、限定的な脅威にしかならないだろう、と専門家は指摘し、PLAの真の潜在的な標的は、アメリカや日本などの 外部干渉勢力 の潜水艦である、と述べた。 また観測筋は、 島 がアメリカから購入したMK-48重量魚雷のように、戦闘システムや武器に外国技術を多数使用している「自主開発」と主張する潜水艦の技術力にも疑問を呈している。 輸入技術を使用し建造した潜水艦は、同 島 が独自に潜水艦を建造した経験