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第43回 「飛行船」に狂的に反応している西側に冷静さを求める中共。だが、米国の発表になにひとつ反証できないまま

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  第43回  中共の説明はすでに破綻している。民間企業のものだと主張していながら社名は明らかに指定内(できない)、さらに撃墜後の破片回収で情報収集機能が明らかになっているのだが。環球時報記事ではあくまでも民生用装置だと主張しながら、後段では米国のほうがスパイ大国だと論理をすりかえていますね。嘘も繰り返せば真実になると安直に考えているのでしょうか。それともPLA(の一部)はその他政府機関と全く別個に動いているのでしょうか。そんな国が戦争で勝てるはずがないですね。 ご注意  以下の記事は中共の公然たるプロパガンダ機関環球時報英語版の記事を翻訳したものであり、当ブログの意見ではありません   Illustration: Liu Rui/GT 今 年2月の中国のSF超大作映画『さまよえる地球2』の熱はまだ冷めていないが、間違いなく『さまよえる気球』シリーズの方が流行っている。 ドラマの主人公は、中国の民間飛行船だ。気象調査を主目的としたこの飛行船は、偏西風の影響を受け予定コースを外れ、米国領空に迷い込んでしまった。 アンクルサムはヒステリーを起こした。アメリカの政治家やメディアは、すぐにこれを「スパイ気球」と呼び、中国に責任を取らせるよう騒ぎ立てた。ブリンケン国務長官は北京行きを延期した。2月4日、アメリカはさらに踏み込んで、東海岸に戦闘機を送り込み、ミサイルで気球を撃墜した。 「万歳! アメリカの勝利だ!」と宣言する者もいた。彼らに言わせれば、米国は最も深刻な競争相手からの意図的な挑発から自らを守ることに成功したのである。 しかし、これは本当だろうか? 中国は、飛行船は情報収集のためではなく、民生用であると繰り返し表明している。また、国防総省の評価では、気球は「地上の人々に軍事的・物理的な脅威を与えるものではない」とされている。 国際民間航空条約では「すべての国は、飛行中の民間航空機に武器の使用に訴えることを控えなければならない」と規定されている。明確な脅威が確認されず、「監視気球」説も未確認である以上、米国領空を離れようとする気球に、より適切で専門的な対処方法があったはずである。 しかし、アメリカの一部政治家が中国に関連するあらゆることにパラノイア状態である以上、これはほとんど不可能である。ワシントン・ポスト紙が観察したように、議会は「過呼吸を止めなかった」。中には、