第90回 北京自動車ショーが世界をリードする中国自動車産業のステータスを示している。西側は過剰生産能力論など中国の産業構造を批判すべきではない。
第90回 今や世界の自動車大国は中国であり、化石燃料から新エネルギー車への移行も中国がリードしている。したがって世界は中国中心の秩序で切り替えるべきであり、そこには「過剰生産能力」「中国離れ」などの議論の余地はないと、あくまでも自己中心の価値観が世界に通用すると信じている中共の思考を反映した環球時報社説を御覧ください。 ご注意 以下は中共のプロパガンダ紙環球時報の社説を翻訳したものであり、当ブログの主張や意見ではありません。 北京モーターショーに「過剰生産能力」がないのはなぜか? 環球時報社説 約 4年の中断を経て、(第18回)北京国際自動車展覧会(北京モーターショー)が25日開幕した。1,500社以上の出展企業、278の新エネルギーモデル、117のワールドプレミアモデル、163会の記者会見が行われ、中国国内および世界の自動車産業の新たな発展傾向を示した。また、中国の新エネルギー車産業がなぜ世界をリードしているのか、それが世界にとって何を意味するのかを、最も鮮明な形で世界に示した。 来場者は、展示会場の正面入り口へ移動するまで40分以上並ばなければならなかった。一部の自動車会社の展示場は混雑して入れなかった。大手自動車会社の "ネット・セレブ"たちが自ら展示会に足を運び、人気とマーケティングを競っていた......。これらはすべて、今年の北京モーターショーの人気ぶりの具体的な現れである。特に今回のオートショーでは、中国ブランドが主役となり、新エネルギー車が主役となっている。中国の自動車メーカーがどのような新型車や新技術を発表するのか、人々の期待は大きい。 今回のモーターショーでは、明らかに外国人来場者が増えていることに多くの人が気づき、外資系自動車メーカーの態度も大きく変わった。BMW、メルセデス・ベンツ、アウディはいずれも豪華なラインアップとモデルを出展した。多国籍自動車会社の幹部は、自社製品の宣伝に来ただけでなく、中国の新エネルギー車の技術とデザインを注意深く研究した。相当数の海外ディーラー、サプライヤー、メディア、さらには自動車所有者が展示会に足を運んだ。韓国人が中国の新エネルギー車を見学する動画がインターネットで拡散した。中国社会はこれに対して非常にオープンな態度をとっている。開放性は常に北京モーターショーのモットーである。 従来...