第6回 世界的インフレはG7の失策が原因だ。ロシアの特別軍事作戦に非はない。(プーチン)
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ポイント: 西側世界のルールに従うつもりはない。世界規模のインフレを招いたのはG7の無策が原因だ。
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欧米諸国がインフレ率の上昇への対処に躍起になる中、ジョー・バイデン米大統領は、インフレは「プーチンの値上げ」の結果と主張し、自国とヨーロッパの経済苦難の責任をロシア大統領に押し付けようとしている。
世界中で観察されるインフレ上昇の原因は、ロシアのウクライナでの軍事作戦ではなく、G7諸国による長年の「無責任な行動」にあると、ウラジーミル・プーチン大統領が金曜日述べた。
「インフレの急激な上昇は昨日起こったことではなく、G7諸国の長年にわたる無責任なマクロ経済政策の結果である」とプーチン大統領はBRICSプラス会議の中で述べた。
西側諸国はウクライナでの軍事行動をめぐりロシアに圧力をかけ続けているため、インフレの急上昇を経験している。米国ではインフレ率が8.6%を超え、英国の前年比インフレ率は9.1%、ユーロ圏では8.1%と報告されている。
しかし、欧米諸国はロシアの軍事作戦を「侵略」と非難し続けており、モスクワはドンバスの人々の救援要請に応じ作戦を開始し、「ウクライナの非軍事化、脱ナチス化」を目標に掲げていると強調している。
ルールは誰が決めるのか?
ロシア大統領によれば、世界の貿易は「混迷」しており、世界の金融システムはぐらつき、サプライチェーンは混乱しているという。
プーチン大統領は、ウクライナ産穀物の供給への懸念について、こうした懸念は人為的に煽られたものであり、ロシアはウクライナから輸送される穀物にいかなる障害も与えていないと述べた。
「農産物、肥料、エナジー担体、その他重要製品の供給に関するすべての契約上の義務を誠実に履行し続ける用意があるのは確かだ」と述べた。
さらにプーチンは、国連中心の世界の安全保障構造を、いわゆる「ルールに基づく秩序」に切り替えようとする国があると指摘した。
「何のルールだ?そのルールは誰が作るのか」と疑問を呈した。
BRICS諸国が多くの問題で意見を共有していることから、BRICS+は「有用」であり、参加者は世界に「真に民主的な多極化秩序」を確立しようとしていると、ロシア大統領は続けた。
中国の主催で2日間のBRICSサミットは、木曜日にテレビ会議で始また。サミットには、グループ国の首脳が出席し、プーチン大統領はインドのナレンドラ・モディ首相、ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領、南アフリカのシリル・ラマフォサ大統領、中華人民共和国の習近平国家主席と出席した。
金曜日には、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領が自国のBRICS加盟を要請し、同国が 「世界人口の42%、世界総生産の24%を占める 」グループの一員になることを熱望していると強調した。■
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