第94回 中国国内でiPhone売れ行きが好調なのは中共の優れた指導の成果であるとの経済音痴の環球時報の社説
第94回 習近平体制のもとで改革開放が後退し、世界の企業経営者にも幻滅感が認識されるようになったのに、アップルの成功を自らの成果とし、米国に対中強硬路線を主張する政治の流れと経済は別だと主張し、米国に「妥協」させ、自らの立場を優位にしたい中共の悪巧みがうかがえる環球時報の社説はそのまま中共の思考の裏返し。なお、アップルの株価については「アップルの株価を毎日お伝えするブログ」 https://aapl-pricewatcheveryday.blogspot.com/ を御覧ください。 ご注意 以下は中共のプロパガンダ紙環球時報英語版に掲載された社説をそのままお伝えするもの(太字赤字は当ブログによるもの)で、そこに表明された意見主張は当ブログのものではありません。 ア ップルの中国における4月のiPhone出荷台数は前年同月比で52%急増し、欧米メディアから広く注目を集めた。アップルの株価も過去2年間では珍しい大幅上昇を記録した。アナリストは一般的に、これはアップルの最近の販売戦略によるものだと考えているが、中国のハイエンドスマートフォンの消費市場が拡大しているおかげでもある。中国における外資系企業の代表として、アップルのiPhoneの売れ行きは、中国の経済情勢をある程度観察できる風見鶏となっている。 アップルのiPhoneの販売状況は、中国のスマートフォン市場全体の一面に過ぎない。中国情報通信技術研究院が火曜日発表した最新のデータによると、中国における外国ブランドの携帯電話の出荷台数は、前年同期の230.1万台から4月には349.5万台に増加した。この現象は、中国消費者の高品質製品に対する継続的な需要の高まり以外に、中国市場の開放性と工業化レベルの構造的改善をより深く明らかにしている。 実際、中国の消費者市場には、長期的に安定した成長につながる独自の内部論理がある。アップルの中国における市場パフォーマンスを長期的な観点から見れば、包括的な結論を導き出すことができる。中国市場におけるアップルの歩みは、 中国の製造業が "Made in China"から "Created in China "へ変貌を遂げたことも反映している 。中国はもはやアップル製品の組立拠点だけではなくなり、より多くの中国サプライヤーがアップル製品の設...