第77回 中国はミャンマーの安定を心から願い、南方戦域軍の強化を進めている。欧米はいわれのない非難を慎めという中共の主張をあなたはどう思うか。
第77回 ミャンマーは隣国であり影響圏として確保したい中共は欧米の非難を排除したい。 ご注意 以下は中共のプロパガンダ紙環球時報の社説をそのままご紹介するものです。本ブログの意見ではありません。文中太字は本ブログによるものです。 Photo: CFP 西側と米国の素人発言再び、PLA南方戦域司令部の国境訓練で 人 民解放軍(PLA)南方戦域司令部は11月25日から28日にかけて、中国・ミャンマー国境の中国側で実弾射撃訓練と演習を実施した。ミャンマー北部の複数の地域で武力紛争が発生し、その影響が波及していることを背景に、今回の訓練は一部欧米メディアの注目を集めている。彼らは中国の一挙手一投足を測るために独自の「外交的」物差しを使っており、自分たちが望む特定の地政学的シグナルを捉えようとし、「中国がミャンマーの地元武装勢力を支援している」と喧伝し、中国政府とミャンマー政府との間に不和をまき散らしている。この訓練と、最近両国が共同実施した通信詐欺の取り締まりを結びつける者さえいる。中国とミャンマーの関係をよく知り、理解している人なら、こうした結論がいかに不合理で、根拠がなく、素人同然のものであるかは誰でも知っている。 南方戦域司令部のブリーフィングによると、訓練は年次訓練計画の一部で、戦域司令部の機動性、国境封鎖、火力能力をテストすることを目的としている。南方戦域司令部はまた、隷下部隊は常に様々な緊急事態に対応できるよう準備しており、国家主権、国境の安定、国民の生命と財産の安全を守るために断固とした態度で臨んでいると述べた。このシグナルは非常に明確である。国境地帯で外的なさまざまな不確定要素に直面すれば、PLAにはこれらの地域の平和と安定を維持する責任と能力があり、国境地帯の住民に安心感を与えることができる。中国のソーシャルメディア上では、PLAの行動をミャンマーの内政干渉と結びつける人はほとんどいない。「PLAがいることで安心する」という見方が圧倒的に多い。 実際、国境の平和と平穏を守ることはPLAの任務のひとつであり、同様の演習は以前にも実施されている。例えば、ミャンマー北部で紛争が激化し、流れ弾がこちら側にまで降り注いだ2017年には、PLAも中国・ミャンマー国境で陸空合同の実弾演習を行った。現在の状況と同様、当時も欧米世論は中国を指弾し...