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第49回 韓国が米国よりになったことで警戒心を強める中共の考え方が環球時報社説で明確に示されています。

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        第49回 韓国が米国依存を深めていることに警戒心を抱く中共。ユン政権が中共の思惑どおりに動いていないためであり、西側にとっては朗報なんですが。 ご注意 以下は中共のプロパガンダ新聞環球時報の英語版社説を極力そのまま翻訳したものであり、当ブログの主張ではありません。また、中共っぽい表現を 色 で示しております。 2023年4月26日、ホワイトハウスで共同記者会見を行う米国のジョー・バイデン大統領と韓国のユン・ソクヨル大統領。 Photo: IC 韓 国のユン・ソクヨル大統領は、ワシントン宣言を今回の訪米で最大の成果と捉えている、あるいは認識しているようだ。ユン大統領は、ワシントン宣言を「前例のない」米国のコミットメントと熱っぽく表現した。ワシントン宣言は、バイデン米大統領との会談後に発表され、核協議グループ(NCG)の新設と、米国の核弾道ミサイル潜水艦が40年以上ぶりに韓国を訪問することを盛り込んだ。北朝鮮に対する「拡大抑止力」を強化するためと言われている。 つまり、ユンはアメリカから「核の傘」を取り戻したいのだ。しかし、今回の訪米で彼が持参したプレゼントや韓国の利益に対するコストと比較すると、この「核の傘」は非現実的で、新たなリスクをもたらすだけのようだ。韓国国内へ成果を報告できないばかりか、朝鮮半島に新たな緊張の火種をもたらす可能性が高い。また、中国をターゲットにしたその隠れた側面は、韓国にとって潜在的な危険性をはらんでいる。米国から帰国したユン氏を前にして、 澄んだ心を持つ韓国人 は懸念を抱き、到底喜べないだろう。 一部の米国メディアは、今回の宣言を、米国が韓国の核武装を思いとどまらせるための「イチジクの葉」と評しているが、韓国への悪影響は明らかにそれ以上だ。「外交的成果 」とか 「ユン政権の勝利」と呼ぶのは皮肉に満ちている。前例のない核保有へのコミットメントを得たと言うより、前例のない自主性を失ったことは明らかだ。 真の「勝者」はワシントンだ。ほとんどコストをかけず、実用性の乏しい宣言だけで、米国の「中身」と韓国の「顔」を交換したからだ。ユン政権は「核の共有」を望んだが、米国は姿勢を緩めず、韓国は核の意思決定に口を挟むことができなかった。不定期の核対話メカニズムを定期的な存在に昇格させ、グアムに配備されてい...