第109回 海南島付近上空での空中衝突事件(2001年)の米海軍ISR機材が保存展示されると聞いて改めて米国による偵察行動を自国権益の侵害と非難しつつ被害者ぶりを世界に強調する中共
第109回 海南島付近で無謀な中国軍パイロットの行為により破損し、中国に不時着陸を迫られた米海軍のEP-3が米国内で博物館に展示されると聞いて、あらためて自国の正当性を主張し、パイロット死亡をもって英雄的行為と勘違いな主張を繰り広げる中共の思考方法はあくまで米国を悪の存在と世界にアピールすることに終始している。 ご注意 以下は中共のプロパガンダ手段環球時報英語版の社説を翻訳したものであり、当ブログの主張ではありません。文中の 太字 は当ブログによるものです。 中国人パイロットの王偉 以前から米軍機に対し危険な飛行を繰り返し、米軍で有名だったパイロットは事故で生命を失い、中国では英雄扱いだ 米 メディア報道によると、2001年に南シナ海で中国軍戦闘機と衝突したEP-3E Aries II偵察機が、アリゾナ州ツーソンにあるピマ航空宇宙博物館(Pima Air & Space Museum)に到着した。 米メディアは、この機体を「この種の任務で航空偵察乗員が常に危険にさらされていることを思い起こさせる」と表現している。 しかし、"思い起こさせる"というのは、あまりに表面的すぎる。 中米関係における重要な出来事の歴史的遺物として、展示は必要であり、中米関係をどのように正しく認識し管理すべきかという米国への警告となるべきである。 同博物館がいつ、どのような形で同機を展示する計画なのかはまだ不明だが、いくつかの基本的な事実は目立つように展示されるべきだ。 事件は 中国の排他的経済水域上空で発生し 、海南島の南東わずか110kmの地点であり、米国の排他的経済水域上空ではなかったこと、偵察機に搭乗していた24人の米軍関係者は交渉の末、無事に米国に帰還したが、中国人パイロットのワン・ウェイは決して帰還できなかったこと。この悲劇的な出来事から得られた最大の教訓は、米国が中国の領土主権と国家安全保障上の懸念を無視し、「上空飛行の自由」の旗印の下、頑なに我が道を行くということだ。 この事件の責任はすべてアメリカにあり、 この航空機がその証拠となる。南シナ海での衝突事件から23年経過したが、アメリカはあの悲劇から徹底的な反省も教訓も引き出しておらず、逆行する傾向さえある。 南シナ海戦略情勢調査イニシアティブ(SCSPI)の報告書によれば、