第10回 アジア太平洋諸国は危険なNATOに従うべきではない。日本、南朝鮮のNATOサミット参加は許せない
Know Your Enemy第10回 ポイント: NATOの「太平洋化」に反対するのは中国の権益が脅かされるため。アジア太平洋諸国は「悪の組織」NATOに与するべきではないのに、日本や南朝鮮が今回の会議に参加しているのは許せない。 以下はCCPの意見を代弁すると言われる環球時報英語版の論説記事です。 NATO Illustration: Chen Xia/Global Times 6 月28日、スペイン・マドリードでNATO首脳会議が開幕した。見物人の目には、旧冷戦の産物であるNATOが 「新冷戦」の幕を切って落としているように映る。月曜日に発行されたForeign Policyの記事では、「もう一つ、全く別の冷戦が始まっている...マドリードのNATO首脳会議で見られるように、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの指導者が初めて参加し、新しい戦線が引かれており、この先何世代も続くかもしれない」と表現した。このやや悲観的な判断は、現在の状況への国際社会の懸念を反映している。 報道は、ほぼ例外なく、NATOのいわゆる新戦略概念で、中国が初めて「課題」としてリストアップされると述べている。米国のジェイク・サリバン国家安全保障補佐官は、NATOの戦略文書は 「中国がもたらす挑戦について前例のない方法で語るだろう」と述べた。しかし、中国をどう表現するかという点で、NATO加盟国間が激しく議論している。 米英の中国への過激な態度と異なり、フランスやドイツなどは、中国を表現する際にはより慎重な言葉を用いるべきと考えていると言われる。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は以前、「中国との関係に偏りを持たせるべきではない」と警告していた。また、リトアニアやポルトガルの外交官の中には、NATO加盟国は中国と国境を接していないため、中国に焦点を当てすぎることに懸念する向きもいた。「激しい議論」そのものが、「中国がNATOの脅威」というレトリックがいかに不合理でかを示すのに十分である。 NATOは30カ国が加盟し、利害関係や対外的な態度での要求が同じであるはずがないのに、ワシントンの戦略的意志は強要を強めており、NATOを拉致しているようなものである。このため、NATOに加盟し安全...