第27回 香港統治を肯定的に捉える最新の世論調査結果に西側が困惑するのは、現行統治の方向性が正しい証明である。

 第27回

中共の価値観

  1. これまで偏向してきた調査機関による世論調査でも大陸による香港統治への信頼度が高まっている。

  2. 香港の自由をめぐり、たえず干渉してきた西側への台湾住民の信任が低下している。また、外国人への嫌悪感もあきらかなのは、西側の干渉への反発を示している。

  3. 一国二制度の実効性が証明された。

  4. 次は台湾だ。更にその先に沖縄がある。

 

 

6月29日、香港・尖沙咀で。 Photo: the Paper

 

 

港民意研究所(HKPORI)による最新調査で、香港住民の香港特別行政区(HKSAR)政府へのネット好感度は大幅上昇し、2011年以来で最高となった。また、中国中央政府に対するネット好感度も2009年以来の高水準となった。一方、米国、英国、日本などに対するネット好感度はいずれも低下した。イギリス政府への好感度は1997年以来最低、アメリカ政府に対する好感度は2007年以来過去最低となった

 

結果は、住民の気持ちと一致している。香港に対する国家安全法の抑止効果は誰の目にも明らかだ。改革された選挙制度は「愛国者が香港を治める」原則を実施し、香港の政治的団結の幅を最大にしている。良き統治という新状況の幕が上がった。社会はより安全で、安定し、安心できる。これが香港市民の一般感覚である。今日の香港は過去の混乱と混迷を脱した。方向性を見出した。ある意味で、今回の世論調査は、香港と「一国二制度」に対する一般市民の期待と自信を反映している。これは過去の総括であり、未来の始まりだ。

 

香港が良い方向に発展すると、現実を受け入れたくない勢力が必ず現れる。案の定、米国のあるメディアは、「表現の自由が失われ」、「当局が望む回答しかできないからこのような結果になった」と、わざわざ世論調査に「衝撃」を与えている。さらに、「香港の新世代は外国人嫌いを示す」という憂慮すべき主張までしている。遠回しなレトリックは、人々に笑っていいのか泣いていいのか分からなくさせる。

 

今回の世論調査結果が一部の人々の目を傷つけ、海外の世論プラットフォームを通じ、世論調査の歪んだ否定的な解釈を発表していることは想像に難くない。しかし、事実は紛れもない事実だ。データはさておき、先入観にとらわれず、香港の街を歩き、人々とおしゃべりすれば、香港が混沌から安定へ驚異的に変化しているのを直感的に感じ取れる。香港社会全体の意識も、悪を追い出し善を呼び込む歴史的な時期を迎えている。香港市民の心も祖国に近づきつつある。これらは、起こっている現実と一般的な傾向の両方であり、世論調査でわざわざ証明する必要はない。

 

かつて、HKPORIは非常に評判が悪かったことを指摘しておく必要がある。世論調査を利用し、中国に反対し香港を不安定にする勢力との協力・支援活動を多数行い、低い職業倫理と怪しげな政治姿勢を示していた。

 

したがって、今回の世論調査は決して政府による「操作」ではない。世論調査後の記者会見では、香港のいわゆる移民の波の影響を意図的に強調し、米国の一部メディアも直ちにこれに呼応した。これは、中国と対立し香港特別行政区を混乱させるねらいの一部勢力が、いまだに現実と折り合いをつけず、香港への攻撃や中傷を扇動しようとしていることを示している。

 

中国に反対し、香港を混乱させたい勢力は、香港市民のIQへの侮辱をやめるべきだ。香港のいわゆる外国人嫌いを心配する向きは、まず自分たちの過ちを自問自答すべきだ。ナンシー・ペロシ下院議長が、暴徒が香港立法院を襲撃する光景を「見るに耐えない美しい光景」と表現したとき、深刻な被害を受けた一般香港市民の気持ちを考えただろうか。この2年間、米英政府を中の外部勢力は、中国と対立し香港を混乱させたい勢力を支援するだけでなく、折に触れ香港への制裁を喧伝してきた。香港の安定を妨害することができず、香港経済を崩壊させようと狙っているのだ。このような行為で、香港人が嫌悪感を抱くのが普通ではないか?香港は自由港だ。全世界に開かれているが、中国に反対し、香港を混乱させたい勢力は、自分たちでドアを閉ざしていることに気づくだろう。

 

浮き沈みを経験した香港市民の心からの願いは、香港を混沌にしていてはいけない、混沌とする余裕はない、香港の発展を遅らせてはいけないということにつきる。香港の運命は常に祖国と密接に結びついており、祖国は常に香港の最も強力な後ろ盾となる。これが香港社会の総意だ。世論調査が示した香港人の祖国と香港政府に対する好感度の高まりは、こうしたコンセンサスの現れである。香港社会に団結精神が戻ってきた。香港に危害を加えようとする闇の勢力が足場を固めるのはますます難しくなり、完全に追い出されることになる。このプロセスは長く、紆余曲折があるかもしれないが、方向性は確かだ。

 

香港は再出発し、混沌から統治、そして繁栄へ向かっている。すべてが正しい方向に向かっている。その意味で、一部欧米人が「酸っぱいブドウ」精神にしがみつけばしがみつくほど、香港が正しい道を着実に歩んでいることが証明される。■

 

New Hong Kong poll makes some people feel sour, and this is good: Global Times editorial

By Global Times

Published: Aug 12, 2022 11:59 PM

 

 

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